unrealtribe
SOURCEというバンドで活躍していたVo.黒兄(もう兄っていう歳ではないが・・・。)
独特の感性を持つ、奇人のサウンドクリエイターshuの2人で結成、
ヴォーカルとトラックというユニットで活動していました。
んで、サウンドに厚みを持たせたい、とのことで知人の紹介を経て、加入に至りました。
同期もののバンドは初でした。
んで、ユニットとしての活動を想定した楽曲作りのため、クリックが搭載されていなかったんですよね(当時)
トラックに一応ドラムが入っているので、それをガイドに自らのテンポ感のみを頼りに演奏しなくてはなりませんでした。
あてのない暗闇の中を、手探りで進むような感覚・・・なんかそんな不安と共に演奏していた記憶があります。
「mindglitch」
精神の誤作動・・・静寂なピアノからの後半のカオティックなサウンド、まさに曲名通りの世界観ですね。
一番最初に合わせた曲でもあります。
この曲は既に明確なドラムパターンが定まっていたので、のちに紹介する他の曲よりかは、アレンジという部分では苦労はしませんでしたね。
曲も前半は静かで合わせやすいですし。
割とオーソドックスな8分刻みの16ビートですね。
この、アタマのバスドラが連打で始まるパターン、当時憧れていた(今もですが)LUNA SEAの「LUNACY」というアルバムで頻繁に出てきてました。
パンクバンドばかりでミディアムの曲に焦れていたので、機会に巡り合えたこの時は何とも言えない気持ちでしたね。
ハットをしっかり踏んで、「チッチッチ・・・」と綺麗に刻めると、本当に気持ちがいい。
そして、途中ヴォーカルとピアノのみになるんですが、当然クリックが鳴っていないので自分で数えながらテンポキープしなくてはなりません。
完全に無音になる一小節を乗り越えて、
迫りくるトラックとここで合ってくれること願いつつ・・・フィルインからのドラムンベースパターンに入ります。
「人力ドラムンベースを目指せ!」
なんて言われましたが、道は険しいですね。どうしても音量が足りなくて、ただのゴースト8ビートになってしまいます。
てか、ドラムンベースって、テンポ160~180位が定番な気がしますが、
この曲は200,他の曲には220とかもあったり、
割とスパルタだな、このバンド。
んで、ここのトラックで鳴っているドラムが、定番のドラムンベースなんですけど、
ドラムンベースの音って、エレドラで音が乾いているうえ、リズムパターンの芯が弱いんで、かなり見失いやすいんですよ・・・。
そして、クライマックスの頭打ちに移行。
裏拍の一部だけにバスドラを入れるこういうパターン(俺はツインで連打入れてますが)ポップスによく見られますよね。
黒夢の「feminism」にも似たようなパターンありました、あれも格好いいんだ。
それで、ここのパート、
トラックがストリングスやら何やらで、カオスに捲し立ててきて、ドラムトラックが聞こえづらいのなんの。
おまけにライブハウスの広い空間だと、より音が遠くに広がるから大変。
ズレることも当然しばしば。
「ちゃんと合わせろよ!」
なんて激高されることも多々あり、本当に大変でしたね。
でも、この曲は短い上、前半部分の合わせやすさから、まだ難易度は低いです。
他にもっと大変な曲がありますからね。
今はメンバー編成が変わり、クリックもしっかり搭載されているので、格段と演奏し易くなりました。
バンドサウンドも強化されたので、迫力は今の方が断然あるんですが、
「世界観」としては、このころの方が鋭かったですね。
最近は割とマイルドな世界観が多いので、この頃のような狂気に焦れていたりもします。
せっかくステージに立つなら、「異端」でありたいですからね!